ハウルの動く城

 で、今日レイトショーでハウってきました。感想としては……うーん、酷評する人がいるのもわからないではない……が、まあこんなものかな、という気もするし……てかんじでしょうか。(以下ネタバレ含む)



id:yskszk:20041124#p3 経由で少し他の方の感想も読みましたが、なるほど。ヒンが押井への当てつけ、というのは、面白いですね。あと、大友克洋の「スチームボーイ」とかぶっているところがかなりありますね。城が動くところもそうですが、「反戦」てとこも。見終わって「うーん……」というところも同じですが……。
 私が宮崎アニメで一番好きなのは、前も書いたような気がしますが「未来少年コナン」です。アニメナウシカはあまり好きではない。さて、最初のソフィーは、(コナンの)ラナっぽいのですね。で、最後、銀髪で短髪になって、あ、最後はナウシカか……みたいな。それにしても、宮崎は、スカート、三つ編み、麦わら帽子、みたいなのが好きなのですね。……私も好きですけど。最初悪役だったものが、魔力がなくなってよぼよぼになって、着いてくる(荒れ地の魔女)というのは、マンガ版ナウシカの皇弟ミラルパを思い出しました。それから、主人公の魔法が解けるんだけど、完全には解けない、という結末は、「もののけ姫」もそうですね(「もののけ姫」はアザ、「ハウル」は髪の毛の色)。魔法をかけられて最後に解ける、ということでは、「千と千尋」もそうだ。そういえばハウルはハクに似ているな。しかし、全体的な完成度としては、「もののけ姫」や「千と千尋」の方が高いように思ってしまうのだけど。
 考えてみれば、「女の子ががんばって何かを助けようとする」というモチーフは、宮崎において非常に基本的なものなのですね。ラナがコナンを、ナウシカがオームの幼虫を、千尋がハクを、ソフィーがハウルを、という。救出の途中で何かの色が変わる、というのはナウシカ(服)とソフィー(髪)で共通している。ちょっとこじつけかもしれませんが。
 ソフィーがめまぐるしく変化することについては、もちろん演出だというのは分かるんだけど、あまり効果的ではなかったように思います。声優については、キ○タ○意外とまともだった。しかし、倍賞千恵子は、老婆のときはともかく、少女時代の声については、残念ながらやはりかなり無理があったように思います。というわけで、感想というより、表面的な他作品との類似点のようなことしか書けませんでしたが……とりあえずこんなとこで。原作読んでいないのですが、どのぐらい違うのかなあ。