きれいな人権侵害

先日の記事でこんなことを書きました。

ていうか、アメリカのアフガン空爆は2001年だけど、ソルトレイクのボイコットという話を聞いた記憶がないんだけど。

http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20080413/1208102402

それについてのこのようなブクマコメントをいただきました。

# 2008年04月16日 hiruhikoando hiruhikoando オリンピック, 極論
アフガンのあとボイコットが起きなかったのはタリバンに対する人権的な批判が先進国内で確定していたのとサウジをはじめとしたイスラム大国がタリバンを「見限った」から

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/zarudora/20080413/1208102402

なるほど、つまり、空爆して民間人を大量に殺す、ということは、「人権的に批判されている」国に対してなされるならば、問題にはならない、ということですね。人権侵害をしている国に対して、人権侵害をするのは問題ない。「ソ連の核はきれいな核」というフレーズをもじっていえば、「アメリカの人権侵害はきれいな人権侵害」なのです。
そういえば、わが日本も、「先進国による人権的な批判」を絶えず受けているので(最近でいえばたとえば、
2007年5月の第38回国連拷問禁止委員会は、日本政府に対し「ジェンダーに基づく暴力を防止し、これら暴力の根本にある差別をなくすような教育を行う」よう勧告した、ということです)仮に今後北朝鮮が日本を攻撃するようなことがあっても、日本は、諸「先進国」に「見限られて」しまうのではないか、と、心配になってきましたよ。