愚考

もろもろ

ひさしぶりに更新しようと思ったら2回もブラウザが異常終了して泣きたい気分です。やっぱり直接書くのはやめてエディターで下書きします。 「江戸のニート」http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20060605 「つづく」と書きましたが、小熊英二氏の『日本という国…

傘がない

昨日は関東地方は夕方から夜にかけてすごい雨だった。某大学の授業が終わって、近くのモスバーガーで食べていたら、突然激しい雨が降り始めた。朝出かけるとき雨が降っていなくても、天気予報を聞いて折り畳み傘を準備する、とかそのような計画的な行動は私…

ジェンフリ・バトン

mojimojiさんのジェンフリ・バトンに勝手に答えてみる。http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20060520/p3 クラス名簿を男女混合にする。 「男女混合名簿」という呼び方自体にバイアスがかかっている。それをいうなら、「普通の」男女別名簿は、「五十音混合名簿…

一般国民と共謀罪

「宿題やりなさい」「これからやろうと思ってたのに」 というのはよくある子供の言い分で、これからやろうと思うことは宿題をしたことではない。ところが、共謀罪というのは 「逮捕する」「まだやってないのに」「これからやろうと思ってただろう」 というの…

あらかじめ去勢された聖なる珍呼

ところで、wikipediaの暴走族の「珍呼運動」の項目。 暴走族という呼称を「かっこいい」と考える人々を幼稚だとして揶揄する事や、迫力のない名称によって参加者やギャラリー(見物人)を減らす事を目的として、珍走団と呼ぼうという運動が行われている。こ…

共謀罪

本日16日共謀罪の強行採決の可能性がある サイバーアクション(メール送信フォーム) http://www.greenpeace.or.jp/info/features/civil_liberty/cyberaction/共謀罪について参考サイト http://incidents.cocolog-nifty.com/the_incidents/ http://www.hanch…

働かないオヤジ

昨日の記事を書いた後、20代の人たちととりとめのない会話する機会があった*1。その中の一人(派遣社員をしている)が、次のような話をしていた。彼女は職場のお局さん的な人と一触即発の危機に陥ったのだが、同じ職場の「働かないオヤジ」という共通の敵と…

この人要らないんじゃないか

喫茶店で大学生ぐらいの男女が話をしていた。なんかいつも立ち聞きをしているようだが、ついまたその一部が耳に入ってきてしまった。女性の方が、どこかの公共施設にスタッフが多すぎるのではないか、と感じた話をしていた。「無駄な人が多すぎると思う」と…

イナバの物置化する日本

なんでデモデモいいはじめたんだっけ?ていうのをそもそも忘れかけていたんですが、そういえば、共謀罪のデモが100人かあ、ていうのが出発点でした。しかし、つらつら考えたら、100人といえば、「100人乗っても大丈夫!」じゃないですか。つまり、イナバの物…

デモの行き方改めデモのつぶし方

アブナイ人たち 先日の「デモの行き方1」という記事では、まずさしあたり、私が参加した「ただ歩くだけのどうってことのないデモ(と私が思っていたところのもの)」について紹介し、デモがいかに「敷居が高くない」かを訴えるつもりでした。で、2では、私…

デモなんか行かない方がいい。むしろジョギングを。

デモについての記事をいくら書いても何かもやもやしたものが残るのは、やはり、デモ否定派を批判するとどうしてもデモ擁護派のような書き方になってしまうからである、と気づいた。というわけで、メーデーの今日、反デモ宣言を行うことにします。 デモに行か…

イエスでもノーでもない消極分子(色川大吉)

以下は、かつてネットに発表するつもりなく書いたメモです。書きなぐったものなのでかなり素朴な見解、表現等あるのですが(いや推敲したって大して変わらんのだが)ちょっと最近の話題に関連するのでのせます。しかし、長いので、これに関するコメントは別…

デモの行き方1

※追記あり デモ関連のことを書けば書くほど、まるで、私はみんながデモに行かないことを嘆いており、みんなにデモへの参加を呼びかけているかのようになってしまっているような気がしてそれが実は気になっています。いや、別にそういうわけではなく、もとも…

準ひきこもり

どうやら、大学に「準ひきこもり」という存在が生息している、ということを大学の紀要論文で書いている先生がいるそうです。http://d.hatena.ne.jp/todesking/20060425/p2 やっぱりそうですか。私も、実例をもとに、前からそうだと思っていました。え?なに…

勉強とヒマとデモ

今日は、id:kmizusawaさんの「「理解」するのも「興味を持つ」のも「参加」するのもヒマ人の娯楽」が頭から離れず、ずっと考えていました。 勉強が好きな人やその案件に問題意識や興味を持ってる人にとってはなんでもない、もしくは必要だと感じられる知識の…

愛国心とデモ

トラバを送ってくれたmdenkaさんによる、「愛国心の喪失がデモを衰退させたのではないか」というウルトラな解釈*1を読ませていただきました。いやあ、これは面白いですけど、どうなんでしょうか。60年安保のデモは、あるいは「愛国」的な側面があったといえ…

愛国金

Apes! Not Monkeys!より。 聞くところによると、法人税率や所得税率が高いと企業や金持ちが海外に流出してしまうから、法人税を減税し所得税の累進度を緩めねばならないんだそうである。なんたる愛国心の欠如! 別に食うに困るわけでもないのに、ちょっと税…

分断する思考とデモ

分断する思考 「若者はどうしようもない」と言う老人。 そう言う老人に対して「老人はどうしようもない」と言う若者。「モテはどうしようもない」と言う非モテ。 そう言う非モテに対して「非モテはどうしようもない」と言うモテ。「デモするようなやつらはど…

『正論』の世界から抜け出してきたような

今日夕方、喫茶店でノーパソを開いて授業の準備をしていたら、近くの席に、たぶん70代の白髪の老人(男性)二人連れが座って、大きな声で話しはじめた。聞くつもりなくてもうるさいので内容が自然と耳に入ってくる。まずは、お定まりの若者の犯罪増加話。 「…

ベルギーのデモ

ベルギー在住のshohojiさんのお話によると、最近、ブリュッセルで17歳の少年が殺される事件が起きて、それをきっかけに、ベルギー国内で「暴力反対」の動きが盛り上がっているのだそうだ。そして、今日の日曜日、「暴力反対」のデモ行進が行われたのだそうだ…

日本のデモ

今日は、結局共謀罪反対のデモには行かなかった。山岡俊介氏が今日のデモについて書いている。 http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2006/04/post_8df9.html 本紙・山岡も忙しいなか、しかし最優先で参加して来たのだが、正直、余りの参加者の少…

非コミュ法

私は、「最初からだめだとあきらめちゃだめだ」「やってみないと、言ってみないとわからないじゃないか」「逃げちゃだめだ」「めんどくさがってちゃだめだ」というような類の説教をこれまで散々受けてきた、非コミュ非モテである。ところで、話し合いを犯罪…

貧乏人はジャンク食え

今日は、帰宅途中、川崎で夕食を食べることになった。某デパート上の食堂街に初めて行ってみたのだが、「自然食」とか書いてあるレストランがあったので、なんとなく入ってみた。店員に一人であることを告げると、「ラストオーダーが…」と言いかけたので、「…

考えることはまだ違法じゃない(P-FUNK)

イラク戦争開始直後の日記で、ミシェル・ンデゲオチェロの反戦メッセージを紹介しました。 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/6142/0303.html#24 その中で彼女は「希望に根をおろし、相互理解を見据えた対話dialoguesに参加して欲しい」と言っています…

半小泉・コリンベ星人

http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20060420/p3 藤原さんの本は、やっぱり読む気が起きないので、読んでない。それにしても、藤原さんが「反小泉」をたとえ標榜していたとしても、「だから?」という感じもする。「市場原理主義に対する反感」といったって…

参考

昨日の記事に関連して。「民族的特徴のでっちあげ」の例として。探そうと思っていたのではないがたまたま見つけたので紹介(この手のものはいくらもあるだろう)。 105 :番組の途中ですが名無しです :05/03/03(金) 03:58:30.50 >>97 正月にセブンの弁当工場…

抵抗としての「怠惰」2 平等と怠惰

かつてここ*1でとりあげたように、齋藤孝は、ゲームのモノポリーについてのコラムにおいて、「運と勘と交渉術で一等地にホテルを建てることもできるし、一歩間違えば即退場」というこのゲームが「共産主義にケンカを売っているようなゲーム」であり、「だか…

抵抗としての怠惰1 アフリカ脳

1961年に出版された『地に呪われたる者』(鈴木道彦・浦野衣子訳、みすず書房)において、フランツ・ファノンはこのように言っている。 パリあるいはエクスで、アルジェあるいは、バス=テールで、幾度われわれは見たことか、黒人の怠惰paresse と言われ、ア…

語法を語る語法について

http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20060408/p1 「言い方」とか「語法」の問題が大事だ、という話はよく聞く。特に、左翼的な主張について、「内容はともかくああいう「言い方」(「審問の語法」とか)では多くの人々の賛同を得られない」とか、「共感を得…

「品格」

いくつかコメントをいただいた後でこんなことを書くのは申し訳ないのだが、前回のエントリは、内田樹が若者をあざ笑うのと、何も違わないではないか、と後から思った。つまり、「バカな若者」を「バカなオバサン」に置き換えただけである。まったくもってど…