これはひどい観念論者ですね

たまたま見たNHK9時のニュース。「なぜ減らない 戸籍のない子ども」という特集を途中から見た。
民法772条の「離婚後300日以内に生まれた子は前の夫の子とする」といういわゆる「300日規定」のため、子供が無戸籍になってしまうケースがある。いわゆる無戸籍児の問題である。
戸籍制度というもの自体が差別だが、この300日規定なるものは、明治時代にできたもので実情に合わない、とかそういうこと以前に、そもそも「貞操義務に反した」*1女性に対して(しかもその子供をいじめることで卑劣にも)嫌がらせをする、という目的がみえみえな、まあ「差別が法律という服を着て歩いている」というようなものだろうか。そういう法律はめずらしくないが。
さて、ニュースでは、この無戸籍児が役所に受けた仕打ちについて証言する母親のインタビューがあった。戸籍がないことで、子供は、定期健診や予防接種などが受けられず、母子手帳は空白のままだという。役所には何度も言いにいったそうなのだが、そのとき「あなたの子供はいないことになってますから」と言われたのだそうだ。
真実在としての「法律」の前では、現実存在をも否定するとは、これはひどい観念論者ですね。
こんな扱いを受けた親子、とりわけ当の子供は、その役人に対して直接暴力を行使する正当な権利があるように思う。
なぐられて「痛い」とかその役人が言ったら、「だってあたしはいないことになってるんでしょ?その痛みはないことになってますから」と言ってやって欲しい。

↑(志村貴子放浪息子』より)

*1:長勢法務大臣(当時)は2007年、300日規定に関して「民法の根幹にかかわる。貞操義務なり、性道徳なりという問題は考えなければいけない」と発言したそうだ。

リスクとリターン

くるみの次ぐらいに生クリームが好きです。しかし生クリームは高いので、添加物が気になりながらも、植物性のホイップクリームをたまに買って、ホイップしては食べています。
本当はクリームだけを食べても、わたし的には全然ありなのですが、なんかそれだとひどい気がするので、誰に言い訳する必要もないのですが、バナナにぬったりして、一応「トッピング」であるという体裁を作って食べています。
手動の泡立て器でホイップすると手が疲れてしまうのですが、最近は電動のハンドミキサーというのがあるので(昔、西友で2000円ぐらいで買いました)ありがたいです。こういうやつです。

ただ問題があります。
この電動ハンドミキサーは、モーターで二つの金属製泡立て器が回転するようになっているのですが、その部分は取り外して洗えるようになっています。
ところで、私の一番苦手なものは、金属と金属がこすれあうことです(かちゃかちゃぶつかるのは平気です。ギーっとこすれるのがダメ、ということ)。
黒板とチョークがこすれてきゅっとなる音が苦手な人は多いですが、私はあれは全然平気です。しかし、金属と金属がこすれあうのは、もう想像しただけで鳥肌が立ちます(少数ですがそういう人は私以外にもいるようです)。
たまにカレーとかがステンレスのお皿に入って出てきたりしますが、となりのテーブルの人が、金属のスプーンを無造作にそのお皿にこすり付けて食べていたりすると、発狂しそうになります。
さて、ハンドミキサーなんですが、もうおわかりなように、金属部品を装着したり取り外したりするときに、どうしても二つがこすれあってしまうのです。いや、もう今思い出しただけで書きながらぞっと鳥肌が立っています。
というわけで、生クリームは食べたいが、そのためには鳥肌を我慢しなければいけない、というなかなか悩ましい事態が生じています。
といっても生クリームの欲求が勝つわけですが。
最近は、細心の注意をはらって装着、取り外し作業をするので、あまりこすれあわなくなりましたが、それでもやっぱりちょっとはこすれあってしまうんだよなあ。