矢野顕子ライブ

 で、先週の土曜日、そのKパラ君を含む某ジャズ研OBの方々と、ブルーノート東京に、矢野顕子のライブに行ってきました。すばらしかったです。ブルーノート矢野顕子は去年も行ったのですが、去年よりも良かったような気がする。……のは、ひょっとして去年より新曲が少なくて、よく知っている古い曲が多かったから、かもしれない。なにしろ、オープニングが「電話線」(1976)で、アンコールが「風を集めて」(1971)と「ラーメン食べたい」(1984)ですからねえ……。弾き語りの「風を集めて」は、とても良くて感動したんだけど、30年以上まえの曲ですね。
 そういえば、「この時代(70年代)はすごかった」的な(後ろ向きな?)発言に対して、大貫妙子さんが苦言を呈しておられますね。

大貫 「サンシャワー」の演奏は すっごいですよ。 もうみんな20代だったと思えない。 ほんっと。 この前、マスタリングしてて、 驚いたもの。自分で。 なんでこんなに みんな、上手かったんだろう? と思って。 今の20代、こんな弾けないもん。
真司 弾けないね。弾けないっす。 チョーキング1回ぐらいだったら、 100回に1回ぐらいだったら、 オヤジのプレイに、 ちょっと似てるかな? と思うけど。 (……)
大貫 憲司さん別格ですけど 私たち世代を目標にしちゃダメよ。 他に目標なんていっぱい、 もっとすごいの、いるんだから。 (……)
真司 いや、だけど、 もちろんいい音楽を作りたいっていう 気持ちも絶対あるし。 あるんだけど、あの時代だったら、 もっと面白かったかな? っていうのが、べつに、後悔じゃなくて。 行ってみたいんだ。
大貫 みんな言うよね(笑)。
真司 ほんとに?
大貫 うん、この時代だったら良かったな、 っていうこと。 でも、つまらない! その発言は。 もう聞き飽きました、私。
真司 あっはっはっはっは!

 とかいいながら、大貫さんも「すっごい」とか「20代だったと思えない」とか言ってるわけですが、「若い人」が「すごいすごい」と言うのが、面白くないのでしょうね。それはなんとなくわかります。