エヴァ・ハイネマンは実在します。

先日の記事は(私の書き方が悪かったのか)なんだか、予想もしなかった仕方で受け取られてしまったので、おどろきました(こちらなど)。
さて、「人の命は平等じゃないんだもの」と言い放ったエヴァは、フィクションの中の架空の人物でしたが、そんなことを言う人物は架空世界の中にしかいないかっていうと、そんなわけないのであって、現実の世界でも「人の命は平等じゃないんだもの」と平気で言い放つ人物はいます。
たとえばこいつ↓です。

こちらhttp://blog.livedoor.jp/gegenga/archives/51340730.htmlで知ったのですが、このアメリカ人の男(ジョン・ボルトン前米国連大使)は、イラク開戦5年目に際してのインタビューで、このようにのたまっています。

フセイン政権崩壊でアルカイダのようなテロ組織がイラクに集中することになった。しかし、世界のどこかでテロリストと戦わねばならないのなら、米国や西欧で戦うよりイラクで戦う方がいいことは明らかだ。今、イラクでテロリストと戦うチャンスを得ているということだ。

http://s02.megalodon.jp/2008-0311-2140-49/mainichi.jp/select/world/iraqwar5years/news/20080311ddm007030047000c.html

まあ、そのほかの部分も、WHOの推計によると15万人が死亡した、とされるこの戦争について、まったくひとごと、というか責任転嫁に終始していて(つまり、都合が悪いことは全部「イラク人の自己責任」で済ます)本当にあきれます。gegengaさんは

建前か、本音か。
それ以前に。
「言っていいことか、悪いことか」。
っていうのがあると思うよ。

だって。
わしがイラクの人間なら、この言葉を聞いて
間違いなく、テロリストになる。
で、アメリカ人を殺しまくる。

これ、本音です。

とおっしゃっていますが、私もまったくそう思いますね。
Iraq Body Countによると(今バナーをはりつけた)3月10日、イラクでは34人が殺されています。